review notes
ミステリーとしての読みどころ
イングランド南部の海辺で、早朝に若い女性の溺死体が発見されるところから幕が上がる警察小説です。
被害者は当代きっての人気映画女優クリスティン・クレイ。休暇でその海岸を訪れていたことがわかり、直前まで彼女と行動をともにしていた青年ロバート・ティスダルに疑いの目が向けられます。捜査を指揮するのは、ロンドン警視庁のアラン・グラント警部です。
作者ジョセフィン・テイは、リチャード三世の汚名をベッドの上から検証する『時の娘』で名高い作家で、本作は「テイ」名義で発表した最初の長編にあたります。グラント警部を主役に据えたシリーズの一冊で、のちにヒッチコックが『第3逃亡者』として映画化しました。謎解きにサスペンスの呼吸を織り込んだ、黄金期英国ミステリの佳品です。
(出典: 東京創元社/早川書房関連書誌 / 英語版Wikipedia「A Shilling for Candles」 / 日本語版Wikipedia「ジョセフィン・テイ」)
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