review notes
ミステリーとしての読みどころ
霧のロンドンを舞台にした、英国黄金期の警察ミステリ。
知人の身辺に不審な人物の影がちらつき、やがてその男が姿を消す。心配した人々が足取りをたどると、塔のある寂れた建物で首のない死体が発見される。被害者は誰なのか——ロンドン警視庁のマクドナルド首席警部が、地道な聞き込みと事実の積み上げで謎に迫っていく。
著者E・C・R・ロラックは1930〜50年代に数多くの作品を残した英国の女性作家で、マクドナルド首席警部を主役に据えたシリーズで知られる。本作はその代表作の一つに数えられ、派手な仕掛けより捜査の手堅さで読ませる正統派。長らく邦訳がなかったが、2014年に創元推理文庫で初めて日本語で読めるようになった一冊。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / 国立国会図書館サーチ)
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