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REVIEW · 書評
N° 384 · 2026-07-02
親指のうずき 表紙画像
黄金期英国古典

親指のうずき

アガサ・クリスティー / 早川書房(クリスティー文庫)
" 老人ホームの謎めいた言葉と一枚の絵。老境の夫婦探偵が過去の闇を掘り起こす。
#夫婦探偵#軽妙#不穏な余韻
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

夫婦探偵トミー&タペンスが活躍する、静かな不穏さをたたえた一編です。

老境にさしかかった二人。タペンスは、トミーの叔母エイダが入居する老人ホーム「サニー・リッジ」を訪ねます。そこで同宿のランカスター夫人から、「あなたのかわいそうなお子さん」「暖炉の裏に」といった脈絡のない言葉を投げかけられ、タペンスは言い知れぬ胸騒ぎを覚えます。やがて叔母の遺品となった一枚の風景画に、なぜか見覚えを感じたタペンスは、絵に描かれた家を探して動き出していきます。

1968年に刊行された、トミー&タペンスものの一編です。二人の当意即妙のやり取りに、過去の記憶がじわりと影を落とす不穏な余韻が重なり、シリーズのなかでも独特の手ざわりを持つ作品として読まれています。

(出典: 早川書房クリスティー文庫 / Wikipedia「親指のうずき」・英語版「By the Pricking of My Thumbs」)

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書誌情報

出版社
早川書房 / クリスティー文庫
原書刊行年
1968
邦訳刊行年
2004
ISBN-13
9784151300493
系譜
黄金期英国古典 / シリーズ探偵物