review notes
ミステリーとしての読みどころ
夫婦探偵トミー&タペンスが活躍する、静かな不穏さをたたえた一編です。
老境にさしかかった二人。タペンスは、トミーの叔母エイダが入居する老人ホーム「サニー・リッジ」を訪ねます。そこで同宿のランカスター夫人から、「あなたのかわいそうなお子さん」「暖炉の裏に」といった脈絡のない言葉を投げかけられ、タペンスは言い知れぬ胸騒ぎを覚えます。やがて叔母の遺品となった一枚の風景画に、なぜか見覚えを感じたタペンスは、絵に描かれた家を探して動き出していきます。
1968年に刊行された、トミー&タペンスものの一編です。二人の当意即妙のやり取りに、過去の記憶がじわりと影を落とす不穏な余韻が重なり、シリーズのなかでも独特の手ざわりを持つ作品として読まれています。
(出典: 早川書房クリスティー文庫 / Wikipedia「親指のうずき」・英語版「By the Pricking of My Thumbs」)
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