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REVIEW · 書評
N° 322 · 2026-06-29
第八の探偵 表紙画像
現代英国

第八の探偵

アレックス・パヴェジ / 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)
" 7編の作中作を読み解くうち、本そのものが謎へと変わる仕掛けの本格。
#構造で読ませる#作中作・入れ子#本格への愛
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

七つの短編からなる作中作と、それを読み解く現在の物語が交互に進む、構造そのものを楽しむ本格ミステリです。

かつてミステリ短編集を世に出した元数学教授グラント・マカリスターは、地中海に浮かぶ小島で長く隠棲してきました。物語は、その短編集を復刊しようと企画した編集者ジュリアが島を訪れ、二人で収録作を一作ずつ読み返していくところから動き出します。フーダニット、不可能犯罪、孤島で発見される死体など、それぞれ趣の異なる短編が入れ子に配され、読み進めるほどに本そのものをめぐる関心が立ち上がってきます。

著者アレックス・パヴェジは数学の博士号を持つロンドン在住の作家で、本作がデビュー作にあたります。刊行時には英米の年間ベストミステリにも選ばれた、技巧の効いた一冊です。

(出典: 早川書房/版元ドットコム書誌 / WEB本の雑誌 杉江松恋評 / Goodreads)

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書誌情報

出版社
早川書房 / ハヤカワ・ミステリ文庫
原書刊行年
2020
邦訳刊行年
2021
ISBN-13
9784151845017
系譜
現代英国 / メタ本格 · 多重解決