review notes
ミステリーとしての読みどころ
名探偵の登場しない、一人称の語りで綴られるクリスティー異色の長編です。
定職を持たず、さまざまな仕事を転々としながら気ままに暮らす青年マイクは、「ジプシーが丘」と呼ばれる土地に一目で心を奪われ、いつかそこに理想の家を建てることを夢見ています。やがて彼は、その丘で富豪の令嬢エリーと出会います。物語はマイク自身の語りによって静かに動き出していきます。
1967年に刊行された作品で、原題はウィリアム・ブレイクの詩「無垢の予兆」の一節に由来します。名探偵の推理を軸に据えた従来の作風とは趣を異にし、不穏な気配をまとった語り口が印象的で、クリスティー自身が自作のなかでも愛着を寄せていたと語る一冊として知られています。
(出典: 早川書房クリスティー文庫 / Wikipedia「終りなき夜に生れつく」・英語版「Endless Night (novel)」)
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