Top Reviews 終りなき夜に生れつく
REVIEW · 書評
N° 382 · 2026-07-02
終りなき夜に生れつく 表紙画像
黄金期英国古典

終りなき夜に生れつく

アガサ・クリスティー / 早川書房(クリスティー文庫)
" 名探偵の登場しない一人称の物語。クリスティー自身が愛した異色の一冊。
#異色作#一人称の語り#不穏な余韻
Amazon で読む
本ページのリンクは Amazon アソシエイト・プログラムにより収益を得ています
📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

名探偵の登場しない、一人称の語りで綴られるクリスティー異色の長編です。

定職を持たず、さまざまな仕事を転々としながら気ままに暮らす青年マイクは、「ジプシーが丘」と呼ばれる土地に一目で心を奪われ、いつかそこに理想の家を建てることを夢見ています。やがて彼は、その丘で富豪の令嬢エリーと出会います。物語はマイク自身の語りによって静かに動き出していきます。

1967年に刊行された作品で、原題はウィリアム・ブレイクの詩「無垢の予兆」の一節に由来します。名探偵の推理を軸に据えた従来の作風とは趣を異にし、不穏な気配をまとった語り口が印象的で、クリスティー自身が自作のなかでも愛着を寄せていたと語る一冊として知られています。

(出典: 早川書房クリスティー文庫 / Wikipedia「終りなき夜に生れつく」・英語版「Endless Night (novel)」)

❦ ❦ ❦

書誌情報

出版社
早川書房 / クリスティー文庫
原書刊行年
1967
邦訳刊行年
2004
ISBN-13
9784151310959
系譜
黄金期英国古典