Top Reviews チョールフォント荘の恐怖
REVIEW · 書評
N° 399 · 2026-07-02
チョールフォント荘の恐怖 表紙画像
黄金期英国古典

チョールフォント荘の恐怖

F・W・クロフツ / 東京創元社(創元推理文庫)
" 便宜結婚の館で起きた殺人。フレンチ警部が秘密を解きほぐす一作。
#黄金期の薫り#英国の田舎#警察小説
Amazon で読む
本ページのリンクは Amazon アソシエイト・プログラムにより収益を得ています
📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

サリー州の館チョールフォントを舞台に、便宜結婚の綻びから殺人へと向かう、フレンチ警部ものの一作です。

幼い娘を抱えた若い未亡人ジュリアは、事務弁護士リチャード・エルトンと打算に基づく結婚を結び、館の女主人として社交の場を切り盛りしていきます。しかしやがて彼女は別の男性に惹かれ、夫婦のあいだには埋めがたい溝が生まれます。そんな折、屋敷で人が殺され、それまで表に出なかった家庭内の秘密が一つずつ明るみに出ていきます。

作者F・W・クロフツは、アリバイ崩しと足で稼ぐ地道な捜査で知られる黄金期英国の代表的作家です。本作もロンドン警視庁のフレンチ警部が、若い部長刑事を伴って、いつもの丹念な手つきで事件を解きほぐしていきます。派手さよりも捜査の手続きそのものを楽しむ読者に向いた、後期クロフツの一冊です。

(出典: 東京創元社「チョールフォント荘の恐怖」書誌 / 英語版Wikipedia「Fear Comes to Chalfont」 / 日本語版Wikipedia「F・W・クロフツ」)

❦ ❦ ❦

書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1942
邦訳刊行年
1977
ISBN-13
9784488106218
系譜
黄金期英国古典 / 警察手続き · シリーズ探偵物