review notes
ミステリーとしての読みどころ
古典的名探偵の系譜を現代のアメリカへ移し替えた、シリーズ探偵ものの第1作です。
主人公は、ロサンゼルスの貧しい界隈で暮らすアイザイア・クィンタベイ、通称IQ。免許こそ持たないものの、鋭い観察眼と論理的な推理を武器に、警察を頼れない住民たちの困りごとを解決する私立探偵です。本作では、彼のもとに持ち込まれた難事件をめぐって物語が動き出します。
著者ジョー・イデはシャーロック・ホームズの愛読者として知られ、周囲を冷静に観察して的確な判断を下すIQの造形にはその影響がはっきりと表れています。2016年に発表された本作はデビュー作ながらアンソニー賞最優秀新人賞を受賞し、エドガー賞最優秀新人賞の候補にもなりました。「現代版ホームズ」と評される探偵を主役に据えたシリーズの出発点です。
(出典: 早川書房刊 / 翻訳ミステリー大賞シンジケート)
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