Top Reviews ある詩人への挽歌
REVIEW · 書評
N° 272 · 2026-06-29
ある詩人への挽歌 表紙画像
黄金期英国古典

ある詩人への挽歌

マイケル・イネス / 東京創元社(創元推理文庫)
" スコットランドの古城主の墜落死を、複数の語り手が解き明かす技巧の傑作。
#黄金期の薫り#警察捜査
Kindle で読む 紙の書籍
本ページのリンクは Amazon アソシエイト・プログラムにより収益を得ています
📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

複数の語り手が真相を編み上げる、英国黄金期の技巧派ミステリ。

クリスマスの朝、スコットランドのエルカニー城から、城主ラナルド・ガスリー墜落死の報がもたらされる。自殺か他殺かすら定かでなく、状況を知るはずの姪は恋人とともに姿を消していた。村の靴直しユーアン・ベル、大雪で立ち往生して城に身を寄せていた青年ノエル、そして捜査にあたるアプルビイ警部——複数の語り手の証言が重なるにつれ、隠された真相が次第に厚みを増していく。

著者マイケル・イネスのジョン・アプルビイ警部シリーズに連なる一編。スコットランドの詩人ウィリアム・ダンバーの詩「詩人たちへの挽歌」を通奏低音に据えた語りの構成で知られ、1938年刊の代表作として高く評価されてきた。

(出典: 東京創元社 書誌ページ / Web東京創元社マガジン)

❦ ❦ ❦

書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1938
邦訳刊行年
2021
ISBN-13
9784488182021
系譜
黄金期英国古典 / 警察手続き · 名探偵もの