review notes
ミステリーとしての読みどころ
独立直後のインドを舞台に、孤軍奮闘する女性警部を描いた歴史ミステリです。
1949年の大晦日、共和国化を目前にしたボンベイ。あるパーティーの夜に英国人外交官ジェームズ・ヘリオット卿が殺害され、その捜査を任されたのが主人公ペルシス・ワディアです。彼女はインドで初めて警部となった女性であり、警察組織の内外でさまざまな逆境にさらされながら、事件の真相へと近づいていきます。
著者のヴァシーム・カーンは、インドを舞台にしたミステリを書き続けてきた作家で、本作はマラバー・ハウス・シリーズの第1作にあたります。英国推理作家協会(CWA)のヒストリカル・ダガー賞を受賞した一冊で、英国支配からの独立という転換期の空気と、立場の弱さをはねのけて進むヒロイン像が、謎解きと響き合っています。
(出典: 早川書房公式 / 紀伊國屋書店 / 翻訳ミステリー大賞シンジケート)
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