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REVIEW · 書評
N° 331 · 2026-07-02
帝国の亡霊、そして殺人 表紙画像
現代英国

帝国の亡霊、そして殺人

ヴァシーム・カーン / 早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
" 独立直後のボンベイ。インド初の女性警部が英国外交官殺害の謎に挑む。
#異国情緒の歴史ミステリ#帝国末期の空気#逆境に立つヒロイン
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

独立直後のインドを舞台に、孤軍奮闘する女性警部を描いた歴史ミステリです。

1949年の大晦日、共和国化を目前にしたボンベイ。あるパーティーの夜に英国人外交官ジェームズ・ヘリオット卿が殺害され、その捜査を任されたのが主人公ペルシス・ワディアです。彼女はインドで初めて警部となった女性であり、警察組織の内外でさまざまな逆境にさらされながら、事件の真相へと近づいていきます。

著者のヴァシーム・カーンは、インドを舞台にしたミステリを書き続けてきた作家で、本作はマラバー・ハウス・シリーズの第1作にあたります。英国推理作家協会(CWA)のヒストリカル・ダガー賞を受賞した一冊で、英国支配からの独立という転換期の空気と、立場の弱さをはねのけて進むヒロイン像が、謎解きと響き合っています。

(出典: 早川書房公式 / 紀伊國屋書店 / 翻訳ミステリー大賞シンジケート)

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書誌情報

出版社
早川書房 / ハヤカワ・ポケット・ミステリ
原書刊行年
2020
邦訳刊行年
2023
ISBN-13
9784150019884
系譜
現代英国 / シリーズ探偵物
受賞歴: