review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期英国の倒叙ミステリの代表作です。
クロイドン発の旅客機で、英仏海峡を越える飛行中に老人が突然命を落とします。物語は早い段階で犯人側の視点へと移り、読者は犯行に至る境遇や準備、そして発覚の危機に揺れる心理を内側から見届けることになります。事件を担うフレンチ警部は表に立たず背後に控え、終盤にその論理を語ります。
著者F・W・クロフツにとって本作は初めての倒叙作品にあたり、フランシス・アイルズ『殺意』、リチャード・ハル『伯母殺人事件』と並んで倒叙三大名作の一つに数えられます。犯人の心理と捜査の論理がせめぎ合う構成が、本作を黄金期の名品たらしめています。
(出典: 英語版 Wikipedia「The 12.30 from Croydon」、Web東京創元社マガジン 解説)
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