review notes
ミステリーとしての読みどころ
取材記録の束から過去の事件を掘り起こす、読者参加型の書簡体ミステリです。
2003年、ロンドン北西部の廃倉庫で、自分たちは人間の姿をした天使だと信じるカルト《アルパートンの天使》の信者数人が凄惨な遺体で発見されました。指導者は逮捕されたものの、現場で保護された若い男女と生まれて間もない乳児のその後は分からないままです。それから18年。犯罪ノンフィクション作家のアマンダ・ベイリーが、当時の生存者の行方を追って取材を始めます。
本作はメールやチャット、取材テープの文字起こしなどの記録だけで構成され、地の文を持ちません。読者は作家とともに証言や資料を突き合わせ、食い違いの裏にあるものを探っていくことになります。著者ジャニス・ハレットは『ポピーのためにできること』で評価を得た英国の作家で、現代的な書簡体ミステリの書き手として知られます。集英社文庫(山田蘭訳)。
(出典: 集英社公式 / Goodreads / 書評メディア複数)
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