review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期英国を代表する探偵小説の古典です。
埠頭で荷揚げ中に落下事故が起こり、パリ発ロンドン行きの異様に重い樽が破損します。こぼれた木屑に金貨が数枚交じっていたため割れ目を広げてみると、中から思いがけないものが現れる——物語はこの一点から始まります。やがて謎を追う担い手は、英国と仏国の警察官、さらに弁護士や私立探偵へと移っていきます。
著者F・W・クロフツはアイルランド生まれの鉄道技師で、病気療養中に書き上げた本作が処女作にあたります。その緻密な事実検証と、動機・アリバイを一つずつ潰していく堅実な手法は探偵小説の作法に新たな基準を打ち立て、後の警察捜査小説の源流となりました。
(出典: 東京創元社/Amazon 商品ページ、英語版 Wikipedia「The Cask」)
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