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REVIEW · 書評
N° 260 · 2026-06-29
樽 表紙画像
黄金期英国古典

F・W・クロフツ / 東京創元社(創元推理文庫)
" 一つの樽から始まる謎を、英仏の捜査官が事実の積み上げだけで解いていく探偵小説史の記念碑。
#黄金期の薫り#警察捜査
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期英国を代表する探偵小説の古典です。

埠頭で荷揚げ中に落下事故が起こり、パリ発ロンドン行きの異様に重い樽が破損します。こぼれた木屑に金貨が数枚交じっていたため割れ目を広げてみると、中から思いがけないものが現れる——物語はこの一点から始まります。やがて謎を追う担い手は、英国と仏国の警察官、さらに弁護士や私立探偵へと移っていきます。

著者F・W・クロフツはアイルランド生まれの鉄道技師で、病気療養中に書き上げた本作が処女作にあたります。その緻密な事実検証と、動機・アリバイを一つずつ潰していく堅実な手法は探偵小説の作法に新たな基準を打ち立て、後の警察捜査小説の源流となりました。

(出典: 東京創元社/Amazon 商品ページ、英語版 Wikipedia「The Cask」)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1920
邦訳刊行年
2019
ISBN-13
9784488106331
系譜
黄金期英国古典 / 警察手続き