review notes
ミステリーとしての読みどころ
元奇術師の探偵ジョゼフ・スペクターが活躍する、黄金期オマージュの不可能犯罪・密室ものシリーズ第2作です。
物語の舞台は1938年のロンドン。稼働中の観覧車のゴンドラの中で、銀行支配人が射殺死体となって発見されます。疑いは妻に向けられ、その無実を晴らそうとする若き弁護士が奔走するうち、彼自身もまた別の密室殺人に巻き込まれていきます。
著者トム・ミードは、本シリーズの第1作『死と奇術師』で古典本格への目配りの利いた作風を示しました。本作はそれに続く第2作で、複数の不可能状況を重ねて組み上げる手際が引き続き読みどころとなっています。黄金期ミステリを愛する読者に向けて書かれた、技巧派の一冊です。
(出典: 早川書房/版元ドットコム書誌 / 早川書房公式X / Amazon商品ページ)
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