review notes
ミステリーとしての読みどころ
巨漢の名探偵ネロ・ウルフと助手アーチー・グッドウィンが活躍する、レックス・スタウトのシリーズ初期の一作にあたる本格ミステリです。
物語は、ニューヨークの高級衣装店で、ファッション・モデルがチョコレートを口にした直後に毒死するところから動き出します。事件に巻き込まれたウルフの前で、やがて次の惨事が起こり、被害者が言い残した「赤い箱」という短い言葉が、事件をほどく糸口として浮かび上がります。
蘭を育てながら自宅を離れないウルフと、その手足となって街を駆け回るアーチーの掛け合いは、1934年から40年以上続いたシリーズの核となりました。本作はその手法が固まりつつある頃の作品で、毒殺という古典的な題材を端正に組み立てています。
(出典: 東京創元社系書誌ほか / 紀伊國屋書店 電子版書誌「赤い箱」)
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