review notes
ミステリーとしての読みどころ
ゴシック文学の不穏さが、それを教える者の現実へとにじみ出してくる現代英国ミステリです。
主人公クレア・キャシディは、ゴシック作家R・M・ホランドを専門に教える高校の英語教師。ある日、同僚であり親友でもある女性が遺体で発見され、傍らにはホランドの代表的短編「見知らぬ人」の一節が書き残されていました。自分が教えてきた物語と現実が重なっていく感覚に、クレアは怖れを抱きます。語りはクレア、刑事ハービンダー・カー、クレアの娘ジョージアへと移り変わる構成です。
著者エリー・グリフィスは英国の人気ミステリ作家で、本作はハービンダー・カー警部を擁する新シリーズの第1作。2020年のMWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀長編賞に輝いた、文芸ミステリの趣と本格的な謎解きを併せ持つ一冊です。創元推理文庫(上條ひろみ訳)。
(出典: 東京創元社公式 / Wikipedia「The Stranger Diaries」 / MWA・エドガー賞発表)
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