review notes
ミステリーとしての読みどころ
ケンブリッジの古い学寮を舞台にした、英国情緒たっぷりの本格ミステリです。
1992年、ケンブリッジ大学でもっとも貧しい学寮セント・アガサ・カレッジ。風変わりな規約で知られるウィンダム図書館で、一人の学生がテーブルの角に頭を打ったような姿で死んでいるのが見つかります。事故なのか、それとも事件なのか。学生たちが口を閉ざすなか、調査に乗り出すのが、学寮付きの保健師イモージェン・クワイです。
著者のジル・ペイトン・ウォルシュは、巨匠ドロシー・L・セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズを書き継ぐことを託された実力派で、2020年に亡くなりました。本作はそんな作家が手がけたイモージェン・クワイ・シリーズの第1作。大学という閉じた世界の空気と、落ち着いた筆致の謎解きを楽しめる一冊です。
(出典: 東京創元社公式 / 版元ドットコム / 紀伊國屋書店)
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