review notes
ミステリーとしての読みどころ
『毒入りチョコレート事件』などで本格ミステリの枠組みそのものを揺さぶってみせたアントニイ・バークリーの、素人探偵ロジャー・シェリンガムもの。
物語は、四階建てアパートの最上階で女性の絞殺死体が発見されるところから動き出す。警察が物盗りの犯行と片づけようとするなか、捜査に同行した小説家シェリンガムだけは、これは住人の誰かによる周到に計画された殺人だと睨む。被害者の姪を秘書に雇い入れ、独自の調べを進めていく。
黄金期英国本格の皮肉とユーモアを利かせた作風で、ファンから根強い支持を集める一作。2024年に藤村裕美の新訳で創元推理文庫に加わり、あらためて手に取りやすくなった。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / Web東京創元社マガジン)
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