review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期英国を代表するクリスティーが、独特の逆算構成に挑んだ本格ミステリです。
舞台は海を望む老婦人レディ・トレシリアンの館ガルズ・ポイント。晩夏の招待客のなかに、テニス選手ネヴィル・ストレンジが現在の妻と前妻をそろって連れてくることで、滞在は微妙な空気をはらみます。やがて事件が起こり、休暇中のバトル警視が甥とともに捜査に当たることになります。
「犯罪は物語の終わりではなく、長い助走の果てにたどり着く一点(ゼロ時間)である」という発想から、事件が中盤に置かれる構成が際立つ一作。スコットランド・ヤードのバトル警視が登場する最後の長編で、クリスティーの語りの工夫を味わえます。
(出典: Wikipedia「Towards Zero」 / agathachristie.com)
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