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REVIEW · 書評
N° 253 · 2026-06-26
ゼロ時間へ 表紙画像
黄金期英国古典

ゼロ時間へ

アガサ・クリスティー / 早川書房(ハヤカワ・クリスティー文庫)
" 事件は中盤に起こる――独特な逆算構成で読ませるバトル警視最後の事件。
#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期英国を代表するクリスティーが、独特の逆算構成に挑んだ本格ミステリです。

舞台は海を望む老婦人レディ・トレシリアンの館ガルズ・ポイント。晩夏の招待客のなかに、テニス選手ネヴィル・ストレンジが現在の妻と前妻をそろって連れてくることで、滞在は微妙な空気をはらみます。やがて事件が起こり、休暇中のバトル警視が甥とともに捜査に当たることになります。

「犯罪は物語の終わりではなく、長い助走の果てにたどり着く一点(ゼロ時間)である」という発想から、事件が中盤に置かれる構成が際立つ一作。スコットランド・ヤードのバトル警視が登場する最後の長編で、クリスティーの語りの工夫を味わえます。

(出典: Wikipedia「Towards Zero」 / agathachristie.com)

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書誌情報

出版社
早川書房 / ハヤカワ・クリスティー文庫
原書刊行年
1944
邦訳刊行年
1944
系譜
黄金期英国古典 / 名探偵もの · シリーズ探偵物