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イヤミスじゃない、後味のいい本格ミステリ ―安心して読める名作

胸が悪くなる「イヤミス」はもう疲れた。そんな人へ、読後感の良い本格ミステリを厳選。ユーモア、温かさ、知的興奮——読み終えて気持ちのいい一冊を集めました。

胸が悪くなる読後感、救いのない結末——いわゆる「イヤミス」に、少し疲れていませんか。

ご安心ください。当サイトは、そもそも読んで気分の悪くなる作品を選書から外しています。ここではそのなかでも特に、読み終えて「ああ、面白かった」と素直に言える、後味のいい本格ミステリを集めました。ユーモア、温かさ、旅情、そして純粋な知的興奮。安心して、最後のページまでどうぞ。

こんな読者のための一冊たち

  • 重い・グロい・胸糞悪いのは、もう十分
  • 読み終えたあと、気持ちよく本を閉じたい
  • 謎解きの面白さは、ちゃんと欲しい
以下、仕掛けには指一本触れていません。安心してお読みください。

ユーモアと温かさに包まれて

クスッと笑えて、心がほどける。読後感の良さでは折り紙つきの作品たち。

木曜殺人クラブ 表紙

木曜殺人クラブ(リチャード・オスマン/2020)

高級リタイアメント・ヴィレッジの70代四人組が、本物の殺人に挑む世界的ベストセラー。軽妙な掛け合いの裏に、老いと友情の温かさが息づきます。事件はあれど、読み心地はどこまでも優しい一冊です。

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予告殺人 表紙

予告殺人(アガサ・クリスティー/1950)

新聞広告で予告された殺人をめぐる、マープルもの最高峰。事件は起きても、最後にはミス・マープルの知恵がすべてを収めてくれる——古き良き英国ミステリの、安心感ある一冊です。

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旅情と、純粋な知的興奮

舞台の魅力と謎解きの面白さで、最後まで気持ちよく読ませてくれる作品たち。

ナイルに死す 表紙

ナイルに死す(アガサ・クリスティー/1937)

ナイル川を行く観光蒸気船を舞台にした、旅情あふれる一作。エジプトの陽光と川面の輝きのなか、ポアロが鮮やかに事件を解きます。読みながら旅気分も味わえる、華やかな名作です。

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カササギ殺人事件 表紙

カササギ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ/2018)

古典への愛が詰まった、二重構造の傑作。「ミステリを読む歓び」そのものが製本されたような一冊で、読み終えたあとの満足感は格別。後味の良さも含めて、現代本格の決定版です。

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シャーロック・ホームズの冒険 表紙火曜クラブ 表紙

シャーロック・ホームズの冒険(ドイル/1892)/火曜クラブ(クリスティー/1932)

名探偵に身を委ねる安心感を求めるなら、短編の古典を。ホームズの冒険は英国本格短編の規範、火曜クラブはミス・マープル初期の連作。一話ごとに、確かな解決の心地よさが待っています。

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ミステリは、必ずしも後味が悪くなくていい。むしろ、読み終えて深呼吸したくなるような爽快感こそ、謎解きの醍醐味です。安心して身を委ねられる一冊を、どうぞ。

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この特集で紹介した本

木曜殺人クラブ 表紙画像
現代英国

木曜殺人クラブ

リチャード・オスマン
老人ホームの70代四人組が未解決事件を趣味で語り合っていたら、足元で本物の殺人が起きてしまう現代英国本格。
★ イチオシ#クリスティの末裔#おばあちゃん探偵#軽妙な掛け合い
予告殺人 表紙画像
黄金期英国古典

予告殺人

アガサ・クリスティー
地方紙の個人広告に「殺人事件を告知」――クリスティ50作目記念、マープル長編の最高峰
★ イチオシ#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる#村社会・閉鎖共同体
ナイルに死す 表紙画像
黄金期英国古典

ナイルに死す

アガサ・クリスティー
ナイル川の観光蒸気船で起きる事件。エジプト旅行体験を反映した中期長編の代表作。
★ イチオシ#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる
カササギ殺人事件 表紙画像
現代英国

カササギ殺人事件

アンソニー・ホロヴィッツ
編集者の手元に届いた一篇の本格原稿。クリスティの末裔と呼ばれる現代英米メタ本格の到達点。
★ イチオシ#週末をまるごと溶かす#物語の前提が崩れる#作中作の中で起きる殺人
シャーロック・ホームズの冒険 表紙画像
黄金期英国古典

シャーロック・ホームズの冒険

アーサー・コナン・ドイル
「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「まだらの紐」など12編。短編集第1集にして本格短編の規範。
★ イチオシ#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる#天才肌の変人
火曜クラブ 表紙画像
黄金期英国古典

火曜クラブ

アガサ・クリスティー
ミス・マープル初期短編13編。語りを聞くだけで真相に至る、肘掛け椅子探偵の原型。
★ イチオシ#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる