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REVIEW · 書評
N° 145 · 2026-05-10
死との約束 表紙画像
黄金期英国古典 ★ イチオシ

死との約束

アガサ・クリスティー / 早川書房(クリスティー文庫)
" 中東の遺跡を背景に、家族を支配する暴君的母親が殺される。動機の心理学が前面に出るポアロ中期の代表作の一つ
#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる#とにかく騙されたい
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📝 管理人イチオシ書評 管理人実読・本サイト基準でイチオシ判定 ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
curator's read

本格ミステリとしての読みどころ

中東の砂漠とペトラの古代遺跡を背景に、専制的な母親に支配される一家の物語が動き出す。ボイントン夫人の急死は自然死か、それとも——。被害者中心の旅情ミステリと見せて、実態は「家族という閉鎖系」の心理本格。クリスティが得意とする家族力学の解剖が、ナイル殺人事件の翌年に書かれた作品にして既に完成形で示される。動機の心理学を骨格に据えた、ポアロ中期の到達点の一つ。

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書誌情報

出版社
早川書房 / クリスティー文庫
原書刊行年
1938
邦訳刊行年
2003
系譜
黄金期英国古典 / 名探偵もの · シリーズ探偵物