review notes
ミステリーとしての読みどころ
精神科医ベイジル・ウィリングが活躍する、黄金期米国の本格ミステリ。
刃物研磨店に夜盗が押し入ったのに何も盗まず、鳥籠のカナリアだけを放って去る。新聞でその奇妙な事件を知ったウィリング博士の関心は、ほどなく近くの劇場で起きた一件へと向かう。初日の舞台、大勢の観客が見守る中で役者が殺されるという、衆人環視の殺人である。
著者ヘレン・マクロイは精神分析の知見を推理に持ち込んだ作家で、本作はそのウィリング博士ものの一篇。発表は一九四二年、邦訳は深町眞理子訳で創元推理文庫に収められている。本格ミステリ・ベスト10海外編の上位に選ばれるなど、紹介後の評価も高い。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / 物語良品館資料室「ベイジル・ウィリング博士シリーズ全作品ガイド」)
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