review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期英国の名探偵ロジャー・シェリンガムが登場する、第9作の本格ミステリです。
舞台は「有名な殺人者とその犠牲者」を題にした、ある仮装パーティ。屋上のテラスには余興として絞首台が組まれ、藁で作った縛り首の女が吊るされています。招待客を眺めるシェリンガムは、座を仕切る一人の女性に何人もの敵がいると見て取ります。やがて宴が終わる頃、絞首台には人形に代わって本物の死体が下がっていました。
著者アントニイ・バークリーは、名探偵を万能の存在として描く約束事を皮肉まじりに揺さぶった作家として知られます。本作はほぼ全編がシェリンガムの視点で進み、その迷走ぶりまで含めて物語の核に据えた一冊として評価されています。
(出典: 東京創元社 書誌 / crossexaminingcrime・The Invisible Event 等)
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