review notes
ミステリーとしての読みどころ
読者を巧みに欺く構成で知られる、フランス技巧派サスペンスの一作です。
作者のセバスチャン・ジャプリゾは、1931年フランスのマルセイユに生まれたミステリ作家。『シンデレラの罠』でフランス推理小説大賞を受賞した技巧派として知られ、本作『新車のなかの女』は1966年に発表されました。
物語は、雇い主の新車を空港から送り届けるよう頼まれた女性が、ふと思い立って南仏へと車を走らせるところから動き出します。ところが、初めて訪れたはずの土地で、なぜか誰もが彼女を知っている——その不可解な状況に、彼女は次第に巻き込まれていきます。読み手を巧みに導いていく仕掛けの妙が持ち味で、フランス・ミステリの技巧を味わいたい方に向く一冊です。創元推理文庫には平岡敦による新訳版が収められています。
(出典: 東京創元社公式 書誌 / 紀伊國屋書店 書誌 / 書評各種)
❦ ❦ ❦