review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期英国の犯罪小説を代表する、心理描写に重心を置いた一作です。
舞台は英国の片田舎。そこで開業する医師エドマンド・ビックリイは、高圧的で支配的な妻ジュリアとの、愛のない結婚生活を送っています。物語はこの一見ありふれた紳士の内面へ静かに分け入り、彼の思惑と周囲の人間関係を冷ややかな筆致で追っていきます。
著者フランシス・アイルズは、ロジャー・シェリンガムものの作者アントニイ・バークリー(本名アントニー・バークリー・コックス)の別名義です。本作は実在の事件に着想を得たとされ、上品な共同体の下にある緊張を黒い諧謔とともに描き、犯罪小説に新しい地平を開いた古典として読み継がれています。
(出典: 東京創元社 書誌 / Wikipedia「Malice Aforethought」・Goodreads 等)
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