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REVIEW · 書評
N° 252 · 2026-06-26
殺意 表紙画像
黄金期英国古典

殺意

フランシス・アイルズ / 東京創元社(創元推理文庫)
" 平凡な田舎医師の内面から犯罪を描く、犯罪小説史の里程標
#黄金期の薫り
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期英国の犯罪小説を代表する、心理描写に重心を置いた一作です。

舞台は英国の片田舎。そこで開業する医師エドマンド・ビックリイは、高圧的で支配的な妻ジュリアとの、愛のない結婚生活を送っています。物語はこの一見ありふれた紳士の内面へ静かに分け入り、彼の思惑と周囲の人間関係を冷ややかな筆致で追っていきます。

著者フランシス・アイルズは、ロジャー・シェリンガムものの作者アントニイ・バークリー(本名アントニー・バークリー・コックス)の別名義です。本作は実在の事件に着想を得たとされ、上品な共同体の下にある緊張を黒い諧謔とともに描き、犯罪小説に新しい地平を開いた古典として読み継がれています。

(出典: 東京創元社 書誌 / Wikipedia「Malice Aforethought」・Goodreads 等)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1931
邦訳刊行年
1931
系譜
黄金期英国古典