review notes
ミステリーとしての読みどころ
安楽椅子探偵ものの傑作として名高い、連作短編集です。
毎週金曜の夜、刑事である息子が妻を連れてブロンクスの実家を訪れ、夕食をともにしながら手がけている事件の話をします。難しい理屈には興味を示さない「ママ」ですが、長年のご近所付き合いや家族づきあいで培った人間観察の目を頼りに、家から一歩も動かないまま、いくつかの質問だけで事件の真相にたどり着いてしまいます。
著者のジェイムズ・ヤッフェは、この「ブロンクスのママ」ものを〈エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン〉に長年にわたって発表しました。本書はそれらを集めた連作で、食卓での何気ない会話から論理的に謎が解きほぐされていく構成が魅力です。安楽椅子探偵の面白さを味わいたい読者に向く一冊です。
(出典: 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 書誌 / Amazon.co.jp 商品情報 / Crippen & Landru 版書誌)
❦ ❦ ❦