review notes
ミステリーとしての読みどころ
修道女シスター・アーシュラを探偵役とするシリーズ第1作にあたる、密室ミステリの古典。著者H・H・ホームズは、評論家・編集者としても知られるアンソニー・バウチャーの別名義である。
物語は、光を名乗る怪しげな新興宗教団体を糾弾しようとする男が、書斎で死体となって発見されるところから動き出す。部屋の出入り口はすべて施錠ないし見張られており、しかも犯人らしき人物の出入りを二人が目撃していたという、不可能状況が立ちはだかる。この謎に、シスター・アーシュラが冷静な観察と推理で挑んでいく。
本作はジョン・ディクスン・カーに捧げられており、作中にはカーの名高い密室講義をめぐる議論も織り込まれている。エドワード・D・ホックが選んだ密室・不可能犯罪の名作リストにも入る一作で、2022年に白須清美の新訳・山口雅也製作総指揮により国書刊行会から復刊された。
(出典: Wikipedia「Nine Times Nine」 / 国書刊行会・版元ドットコム 2022年版 書誌)
❦ ❦ ❦