review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期アメリカの本格ミステリ。「パズル」シリーズと呼ばれる連作の第2作で、演劇プロデューサーのピーター・ダルースが探偵役を務める。
舞台はブロードウェイ。立ち直りを期す主人公が、新作劇の上演をかけて、過去に不吉な出来事があったと噂される古い劇場をあてがわれる。一筋縄ではいかない俳優陣を率いてリハーサルを進めるうち、稽古の現場で死者が出てしまう。
パトリック・クェンティンは、リチャード・ウェッブとヒュー・ウィーラーが組んだときの合作ペンネーム。劇場という限られた空間に集う人々の思惑を絡めながら謎を組み立てる手際に、この書き手たちの持ち味が表れている。劇界を知り尽くした視点で描かれる舞台裏の描写も読みどころのひとつ。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / Tipping My Fedora ほか英語圏書評)
❦ ❦ ❦