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REVIEW · 書評
N° 295 · 2026-07-02
ひとりで歩く女 表紙画像
黄金期米国古典

ひとりで歩く女

ヘレン・マクロイ / 東京創元社(創元推理文庫)
" 一人の女性の手記から幕を開ける、心理サスペンス色を強めたマクロイの転換作。
#黄金期の薫り
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期米国の作家マクロイが、心理サスペンス寄りに踏み出した一作。

物語は一人の女性が綴る手記から始まる。西インド諸島からアメリカへ向かう客船の上、彼女は存在しない庭師名義の手紙を代筆するよう頼まれ、見返りに大金入りの封筒を受け取る。その奇妙な依頼を入口に、ひとり旅の女性は殺人事件へと引き込まれていく。

著者ヘレン・マクロイは精神科医ベイジル・ウィリングを探偵に据えた本格で知られるが、本作はそのシリーズに属さないノンシリーズ作。原書は一九四八年、邦訳は宮脇孝雄訳で創元推理文庫に収められた。この前後を境に、マクロイは心理サスペンス色の濃い作風へ軸足を移したとされ、その転換を示す一篇に位置づけられる。

(出典: 東京創元社 書誌ページ / 物語良品館資料室「ベイジル・ウィリング博士シリーズ全作品ガイド」)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1948
邦訳刊行年
2007
ISBN-13
9784488168032
系譜
黄金期米国古典 / 書簡体・形式実験