review notes
ミステリーとしての読みどころ
追い詰められていく人物の心理を描くフランス技巧派サスペンスの名作です。
作者のボアロー&ナルスジャックは、ピエール・ボアローとトーマ・ナルスジャックによるフランスの合作作家。探偵や刑事による捜査の描写を主役に据えるのではなく、罪と恐怖のなかで揺れる人物の心理を中心に置き、幻想的な謎とサスペンスを積み上げていく作風を確立しました。本作『悪魔のような女』は1952年に発表された長編です。
翌々年にはアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督によって映画化され(1955年)、その名を世界に広めました。緊張が途切れないよう登場人物を絞り込み、じわじわと張り詰めていく空気のなかで読ませる構成は、後のサスペンス小説の一つの手本となっています。読み手を巧みに導いていくフランス・ミステリの技巧を味わいたい方におすすめの一冊です。
(出典: Wikipedia「ボワロー=ナルスジャック」 / 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 書誌 / 映画『悪魔のような女』作品情報)
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