review notes
ミステリーとしての読みどころ
『緑は危険』などの本格作で知られる英国黄金期の女流作家クリスチアナ・ブランドが、最後に書き上げた長編。ゴシック・ロマンスの色を濃くまとった一作である。
舞台は十九世紀のイングランド。代々悲劇の影がつきまとう領主館アバダーへ、双子の姉妹の家庭教師として若い女性が迎えられるところから物語は始まる。館と一族に絡む不穏な謎が、静かに読み手を引き込んでいく。
切れ味鋭い謎解きで名を成したブランドが、晩年に到達した異なる境地を映す遺作として位置づけられる。館ものの薄暗い雰囲気を味わいたい読者に向く一冊で、猪俣美江子の訳により創元推理文庫で読める。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / Wikipedia「クリスチアナ・ブランド」)
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