review notes
ミステリーとしての読みどころ
探偵役トレヴィス・タラントが奇怪な難事件に挑む、C・デイリー・キングの連作短編集です。
収められた各編は、一見すると超自然現象としか思えない不可解な状況から始まります。それを、タラントが観察と論理で一つずつ解きほぐしていく構成で、視点人物のジェリー・フィランや日本人の助手カトーとともに事件へ分け入っていきます。
原型となった1935年の短編集は、エラリー・クイーンが名短編を集めた〈クイーンの定員〉に選び、「もっとも想像力に富んだ探偵小説」と評したことで知られます。本書はそこに後年発表された作品を加えた完全版で、奇想と論理を両立させたキングの持ち味をまとめて味わえる一冊です。
(出典: 東京創元社「タラント氏の事件簿[完全版]」書誌 / Web東京創元社マガジン 解説)
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