review notes
ミステリーとしての読みどころ
中世写本にまつわる謎と孤島の死体が結びつく、暗号と歴史をからめたアイスランド・ミステリ。
物語の舞台は一九六〇年、アイスランド西部のブレイザフィヨルズル湾に浮かぶ、人口六十人ほどの小島フラテイである。近くの無人島で白骨化した死体が発見され、その身元をたどると、島に伝わる中世写本『フラテイの書』の謎に取り組んでいた人物であることがわかる。事件は、この古写本に秘められた四十の謎と分かちがたく結びついていく。
著者のインゴウルフソンはアイスランドの作家で、本作は歴史と暗号を織り込んだ趣向で知られ、北欧ミステリの権威ある賞であるガラスの鍵賞の候補にもなっている。孤島という限られた舞台で、現在の事件と古い写本の謎が並行して解かれていく構成が読みどころである。
(出典: 東京創元社(Amazon版元紹介) / 英語版Wikipedia「Viktor Arnar Ingólfsson」 / Reykjavík City of Literature)
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