review notes
ミステリーとしての読みどころ
クリスマスを目前に控えた町を舞台にした、緊張感の高い一作です。
物語は、二人の少女が相次いで姿を消すところから動き出します。誘拐をうかがわせるこの事件は、刑事ルージュにとって、十五年前に双子の妹を失った記憶を呼び起こすものでした。一方では、監禁された少女たちが力を合わせ、脱出の機会をうかがっています。二つの視点が並行して進んでいきます。
著者のキャロル・オコンネルは、女性刑事キャシー・マロリーを主役にしたシリーズで知られる作家です。本書はそのシリーズとは独立したノンシリーズ作品で、邦訳刊行後、翻訳ミステリの読者から長く支持を集めてきました。『東西ミステリーベスト100』の海外篇にも選出されています。事件の真相そのものより、緊迫した状況と読後に残る感触が語られることの多い一冊です。
(出典: 東京創元社 公式書誌 / Wikipedia / 『東西ミステリーベスト100』)
❦ ❦ ❦