review notes
ミステリーとしての読みどころ
名探偵ファイロ・ヴァンスが登場するS・S・ヴァン・ダインのシリーズ第6作にあたる密室ミステリです。
物語は、中国陶器の収集家アーチャー・コーが、内側から錠のかかった自室の寝室で、拳銃を手にしたまま頭を撃たれて死んでいるところから動き出します。当初は自殺とみられましたが、やがて他殺と判明し、犯人がどのように密室から抜け出したのかが大きな謎として立ちはだかります。
ヴァン・ダインは「一人の作家に書ける優れた探偵小説は六作まで」という持論を唱えており、本作はその区切りにあたる一冊として、シリーズでも評価の高い作品に数えられます。密室の趣向を丹念に組み立てた、黄金期アメリカ本格の一典型を味わえます。
(出典: 東京創元社「ケンネル殺人事件」書誌 / Wikipedia「S・S・ヴァン・ダイン」)
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