review notes
ミステリーとしての読みどころ
犯人の側から犯行を描く、英国黄金期の倒叙ミステリ。
ウェールズの片田舎で、口うるさい伯母と二人で暮らす青年。財布の紐は伯母が握っていて、家を出ることもままならない。ある日の諍いをきっかけに、彼は自由と財産を一挙に手に入れる方法——伯母をどう亡き者にするか——を本気で思案し始める。語り手はこの甥自身で、読者はその身勝手な思考をたどりながら計画の行方を見守ることになる。
著者リチャード・ハルのデビュー作。本作はアントニイ・バークリー(フランシス・アイルズ名義)『殺意』、F・W・クロフツ『クロイドン発12時30分』と並んで、倒叙推理小説の代表作として語り継がれてきた。読み口の軽やかさと、後半に待つ一筋縄ではいかない展開で知られる。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / Wikipedia「伯母殺人事件」)
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