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REVIEW · 書評
N° 290 · 2026-06-29
フォックス家の殺人 表紙画像
黄金期米国古典

フォックス家の殺人

エラリー・クイーン / 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫(新訳版))
" 過去の毒殺事件を名探偵が再調査する、ライツヴィルものの異色の一作。
#黄金期の薫り#名探偵に身を任せる
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

過去の事件を名探偵が掘り起こす、ライツヴィルものの長編本格。架空の町ライツヴィルを舞台にしたシリーズの一作で、戦地から故郷へ帰還した青年が、心に深い傷を負ったまま苦しんでいる。その背景には、十二年前に父が母を毒殺したとされる事件の影があった。青年を救うにはこの古い事件の真相を確かめるほかなく、エラリーは遠い過去へと調査を向ける。すでに決着がついたはずの事件を、残された記録と証言から論理で再検証していく構成で、現在進行形の殺人を追う通常の本格とは趣が異なる。家族の物語としての厚みと、手がかりを積み上げる推理の手際が両立しており、中後期のクイーンが人間ドラマへ踏み込んでいった時期を代表する一編といえる。

(出典: 早川書房 公式書誌 / Wikipedia「フォックス家の殺人」・読書メーター)

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書誌情報

出版社
早川書房 / ハヤカワ・ミステリ文庫(新訳版)
原書刊行年
1945
邦訳刊行年
2021
ISBN-13
9784150701536
系譜
黄金期米国古典 / 名探偵もの