review notes
ミステリーとしての読みどころ
謎めいた男ハーリ・クィンをめぐる、幻想味を帯びた連作短編集です。
社交界の事情に通じた初老の紳士サタスウェイトは、ここぞという折々に、どこからともなく現れては霧のように立ち去っていく不思議な男ハーリ・クィンと出会います。クィンとの静かな対話に導かれるうち、もつれていた出来事の真相がしだいに姿を現していきます。クィンという名は、16世紀イタリアの即興喜劇コメディア・デラルテに登場する道化ハーレクインに由来しています。
1930年に刊行された全12編。サタスウェイトとクィンはクリスティー自身がとりわけ愛着を寄せた登場人物としても知られ、名探偵の推理劇とは異なる仄暗く幻想的な手ざわりが、彼女の短編集のなかでも異彩を放っています。
(出典: 早川書房クリスティー文庫 / Wikipedia「謎のクィン氏」・英語版「The Mysterious Mr Quin」)
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