review notes
ミステリーとしての読みどころ
精神科医ベイジル・ウィリングが不可能犯罪に挑む、黄金期米国の本格ミステリ。
舞台はスコットランドのハイランド地方。たびたび家を抜け出す少年がいて、ある日、見晴らしのきく荒野の只中から忽然と姿を消してしまう。そして起きる密室殺人。アメリカから来合わせたウィリング博士が、人間消失と不可能犯罪という二つの謎を前に立つ。
著者ヘレン・マクロイは精神科医の探偵ウィリングを擁する黄金期米国の代表的作家で、本作はそのシリーズの一篇。原書は一九四五年、邦訳は駒月雅子訳による本邦初訳で創元推理文庫に収められた。第二次大戦の影を背景に敷きつつ、緻密な構成と結末の意外性が評価されている。
(出典: 東京創元社 書誌ページ / 物語良品館資料室「ベイジル・ウィリング博士シリーズ全作品ガイド」)
❦ ❦ ❦