review notes
ミステリーとしての読みどころ
見えざる敵との知恵比べを描く、後期クイーンの長編本格。ヨーク・スクエアと呼ばれる屋敷に暮らすヨーク家の人々が、次々と命を狙われていく。本作の特徴は、手を下している実行役が物語の早い段階で読者に明かされる点にある。問われるのは「犯人は誰か」ではなく、その人物を背後から操り、事件を仕掛けているのは誰なのか――盤面の向こう側に座る対局者は何者か、という一段ひねった謎である。エラリーはこの見えない相手と論理で渡り合う。一時は筆を折るかとも思われたクイーンが復活させた長編で、後期の代表作として評価が高い。なお本作以降の作品については、フレデリック・ダネイの構想をシオドア・スタージョンが文章化したとされるなど、共作体制をめぐる議論が知られている。
(出典: aga-search クイーン作品解説 / コトバンク・Amazon.co.jp 商品情報)
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