review notes
ミステリーとしての読みどころ
黄金期英国を代表する名探偵ロジャー・シェリンガムもの、第6作にあたる本格ミステリです。
田舎の邸宅で、客たちが余興として殺人の推理劇を演じます。被害者役を引き受けた男が、二発の銃声ののちに本物の死体となって発見されます。語り手であるピンカートンに嫌疑がかかり、彼はロンドンから素人探偵シェリンガムを呼び寄せて潔白の証明に乗り出します。
著者アントニイ・バークリーは、探偵小説の「謎」がやがて時間や場所や動機の謎から「人物の謎」へ移ると献辞で予言しました。本作はその試みを体現した一冊で、登場人物の心理に踏み込む構成が高く評価されています。本邦初訳はバークリー再評価のきっかけのひとつにもなりました。
(出典: 東京創元社 書誌 / Goodreads・The Invisible Event 等)
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