review notes
ミステリーとしての読みどころ
ヘレン・マクロイがレギュラー探偵を登場させずに書いた、ノンシリーズの心理サスペンスです。
物語は、伯父の遺産を相続した心理学者ハリー・ディーンが、大学の職を辞し、亡き母の故郷である町クリアウォーターへ移り住むところから動き出します。新しい暮らしを始めた彼の身のまわりで、消えた運転免許証や差出人のわからない手紙といった小さな異変が続き、その不穏がじわじわと積み重なっていきます。
マクロイは人間の心理の奥を追う筆致で知られる作家で、本作はその技巧を凝らした一作です。読者を静かに翻弄していく語りが持ち味で、シリーズ探偵ものとは異なる緊張感を味わえます。
(出典: 東京創元社「殺す者と殺される者」書誌 / Wikipedia「ヘレン・マクロイ」)
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