review notes
ミステリーとしての読みどころ
精神科医の名探偵ベイジル・ウィリング博士が登場する、ヘレン・マクロイのシリーズ作にあたる本格ミステリです。
物語は、出版社社長の邸宅で開かれたパーティーの席上、人気作家エイモス・コットルが余興のゲームの最中に毒を飲んで命を落とすところから動き出します。招待客の一人だったウィリング博士は、警察に協力して関係者から話を聞き始め、そこから意外な事実が次々に浮かび上がっていきます。
マクロイは1938年のデビュー作で精神科医の探偵を生み出した作家で、人物の心理を丁寧にすくい取る作風で知られます。本作は1950年代アメリカの出版業界を舞台に、その持ち味を発揮した一作で、長らく入手困難だった名作として新訳で復刊されました。
(出典: 東京創元社「幽霊の2/3」書誌 / Web東京創元社マガジン 復刊記事)
❦ ❦ ❦