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REVIEW · 書評
N° 395 · 2026-07-02
Xに対する逮捕状 表紙画像
黄金期英国古典

Xに対する逮捕状

フィリップ・マクドナルド / 東京創元社(創元推理文庫)
" 喫茶店で耳にした不穏な会話。名探偵ゲスリンが挑む犯罪阻止の物語。
#黄金期の薫り#論理の切れ味#緊迫のサスペンス
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

ロンドンの喫茶店で耳にした、たったひとつの会話から犯罪の匂いを嗅ぎつける――そんな発端から動き出す一冊です。

会話の主はアメリカ人の劇作家シェルドン・ギャレット。隣席の女二人が交わす不穏なやり取りに、彼はこれから起きる犯罪の気配を感じ取ります。ところが尾行はうまくいかず、警察に訴えても取り留めのない妄想と一蹴されてしまいます。誰も本気にしないなか、彼の話に真剣に耳を傾けたのが、名探偵アントニイ・ゲスリンでした。

作者フィリップ・マクドナルドが探偵ゲスリンを主役に据えたシリーズの一冊で、その代表作に挙げられることの多い作品です。わずかな手がかりを積み上げて企みの輪郭を描き出していく論理の運びと、犯罪を防ごうとする側と企てる側の攻防が生む緊迫感が読みどころ。興味深い発端から張り詰めた終局へと、無駄なく運ばれていきます。

(出典: 東京創元社「Xに対する逮捕状」作品紹介 / 英語版Wikipedia「Anthony Gethryn」 / 書誌データベース複数)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1938
邦訳刊行年
2009
ISBN-13
9784488171056
系譜
黄金期英国古典 / 名探偵もの · シリーズ探偵物