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REVIEW · 書評
N° 299 · 2026-06-29
髑髏城 表紙画像
黄金期米国古典

髑髏城

ジョン・ディクスン・カー / 東京創元社(創元推理文庫(新訳版))
" ライン河畔の奇怪な城を舞台に、仏独二大探偵が火花を散らす
#黄金期の薫り#不可能犯罪#雰囲気
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期の本格ミステリ。「不可能犯罪の巨匠」と呼ばれたジョン・ディクスン・カーが、まだ二十代の初期に手がけた一作で、予審判事アンリ・バンコランを探偵役に据えたシリーズに連なる。

舞台はドイツ、ライン河畔にそびえる髑髏の形をした奇城。かつてこの城の主であった稀代の魔術師が、走行中の列車から姿を消したという謎めいた過去がある。それから十七年、城を継いだ男が炎に包まれて城壁から転落して死ぬ。捜査に乗り出したバンコランは、そこで好敵手であるベルリン警察の捜査官と再会し、フランスとドイツ、二人の名探偵が推理を競い合うことになる。

ゴシックホラーを思わせる舞台立てと、霧と影に彩られた怪奇な雰囲気は、後年の代表作群に通じる若き日のカーの色合いをよく伝える。

(出典: 東京創元社 書誌ページ〔原題 Castle Skull〕 / Web東京創元社マガジン ほか)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫(新訳版)
原書刊行年
1931
邦訳刊行年
2015
ISBN-13
9784488118396
系譜
黄金期米国古典 / 名探偵もの