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REVIEW · 書評
N° 218 · 2026-06-26
皇帝のかぎ煙草入れ 表紙画像
黄金期米国古典

皇帝のかぎ煙草入れ

ジョン・ディクスン・カー / 東京創元社(創元推理文庫)
" 誤認と思い込みの罠を突く、カー随一のミスディレクションが冴える非シリーズの名品。
#黄金期の薫り#どんでん返し
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

怪奇と密室の名手として知られるカーが、超自然の道具立てを一切使わずに書き上げた本格ミステリです。

舞台は南フランスの保養地。最初の夫ネッドと別れたイヴ・ニールは、通りの向かいに住むトビー・ローズと婚約します。ところがある夜、ネッドが復縁を迫って彼女の部屋に押し入ったそのとき、イヴは向かいの家で起きる不審な出来事を目撃してしまう。やがて彼女は殺人事件の容疑者として追い詰められていきます。

1942年に発表された、シリーズ探偵を持たない独立作。事件に挑むのは心理学者ダーモット・キンロスです。読者の思い込みを巧みに誘導するミスディレクションはカーの真骨頂で、本作はその技量を最もよく示した一冊として長く読み継がれてきました。

(出典: Wikipedia「皇帝のかぎ煙草入れ」 / 英語版Wikipedia "The Emperor's Snuff-Box")

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1942
邦訳刊行年
2012
系譜
黄金期米国古典 / 名探偵もの