review notes
ミステリーとしての読みどころ
妖しく退廃的なパリの空気をまとった、怪奇趣味あふれる本格ミステリです。
舞台はパリ。サリニー公爵とルイーズ・ローランの結婚式の夜、彼女の元夫の脅威が二人に迫っていました。元夫の凶行を防ぐべく、パリ警視庁の予審判事アンリ・バンコランが部下とともに賭博場に居合わせます。出入り口を見張る厳重な警戒のなか、その一室で恐るべき事件が起きるのです。
1930年に発表された、当時20代だったカーの長編デビュー作であり、バンコランもの第1作にあたります。フランス留学の体験をもとに、グラン・ギニョール演劇の血なまぐさい雰囲気を取り込んだ作風で、後にカーの代名詞となる怪奇趣味の出発点を示す一冊です。
(出典: 英語版Wikipedia "It Walks By Night" / Wikipedia「ジョン・ディクスン・カー」)
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