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REVIEW · 書評
N° 302 · 2026-06-29
アラビアンナイトの殺人 表紙画像
黄金期米国古典

アラビアンナイトの殺人

ジョン・ディクスン・カー / 東京創元社(創元推理文庫)
" 三人の語り手が一夜で語り継ぐ、博物館の奇妙な殺人
#黄金期の薫り#不可能犯罪#雰囲気
Kindle で読む 紙の書籍
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期の本格ミステリ。「不可能犯罪の巨匠」ジョン・ディクスン・カーの代表的な探偵、ギデオン・フェル博士が登場するシリーズの一編。

舞台はロンドン、中東の美術品を集めた私設博物館。深夜の博物館で、付け髭をつけ、手に料理本を握った男の奇妙な死体が見つかる。事件の発端から捜査までを、それぞれ立場の異なる三人の捜査関係者が、後日フェル博士のもとで順に語り聞かせていく。本作はこの三部構成の語りそのものが趣向になっており、語り手が代わるごとに事件の像が組み替わっていく。

題名の「アラビアンナイト」は、一夜のうちに三つの物語が語り継がれる構成に由来する。安楽椅子探偵として最後に登場するフェル博士の推理に至るまで、手がかりを几帳面に積み上げる作りに、カーの本格作家としての腕前が表れている。

(出典: 東京創元社 書誌ページ / Wikipedia "The Arabian Nights Murder" ほか英語圏書評)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1936
邦訳刊行年
1961
ISBN-13
9784488118068
系譜
黄金期米国古典 / 名探偵もの