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REVIEW · 書評
N° 301 · 2026-06-29
絞首台の謎 表紙画像
黄金期米国古典

絞首台の謎

ジョン・ディクスン・カー / 東京創元社(創元推理文庫(新訳版))
" 霧のロンドンに絞首台の影が忍び寄る、バンコラン物の一編
#黄金期の薫り#不可能犯罪#雰囲気
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

黄金期の本格ミステリ。「不可能犯罪の巨匠」ジョン・ディクスン・カーが初期に発表した一作で、予審判事アンリ・バンコランを探偵役とするシリーズに連なる。

舞台は霧に沈む十一月のロンドン。精巧に作られた絞首台の模型が、ある人物のもとへ薄気味悪い贈り物として届けられる。その夜、運転席に首のない死体を乗せた車がバンコランたちの前に現れ、十七世紀に実在した処刑人ジャック・ケッチを名乗る者から殺人の予告が届く。さらに、どの地図にも載っていない「破滅街」という幻の通りが、事件の鍵として浮かび上がる。

夜の霧、伝説の絞首刑執行人、存在しない街路と、怪奇な意匠を凝らした舞台立てが全編を覆う。約六十年ぶりとなる新訳で読める一編。

(出典: Web東京創元社マガジン 若林踏解説〔原題 The Lost Gallows〕 / 東京創元社 書誌ページ ほか)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫(新訳版)
原書刊行年
1931
邦訳刊行年
2017
ISBN-13
9784488118433
系譜
黄金期米国古典 / 名探偵もの