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REVIEW · 書評
N° 394 · 2026-07-02
ライノクス殺人事件 表紙画像
黄金期英国古典

ライノクス殺人事件

フィリップ・マクドナルド / 東京創元社(創元推理文庫)
" 会社の危機と一発の銃声。企みの全貌を鮮やかに描く、実験的な一冊。
#黄金期の薫り#企みの妙#洒脱な語り口
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📝 書評 世評・資料をもとに、当サイトの選書基準で構成した書評です ✓ 結末・犯人・トリックの種類には触れていません
review notes

ミステリーとしての読みどころ

投資会社ライノクスの命運と、そこに響く一発の銃声をめぐる、企みの物語です。

社長のフランシス・ザヴィアー・ベネディック、通称F・Xは、会う者の多くを一目で惹きつける人物。ただ一人の例外が、彼に恨みを抱き続ける男マーシュでした。積年の確執に決着をつけるべく面談を約したその夜、F・Xの自宅で銃声が轟きます。合成ゴムという当時の新産業に社運を賭けた会社の内情と、それを取り巻く人々の思惑が、事件の背後に浮かび上がります。

作者フィリップ・マクドナルドは名探偵アントニイ・ゲスリンものの作家として知られますが、本作はそのゲスリンを離れて書かれた、構成に趣向を凝らした実験的な一編です。ゲーム精神あふれる稚気と洒脱な語り口、そして読後の心地よさで、黄金期英国ミステリのなかでも独特の位置を占めています。

(出典: 東京創元社「ライノクス殺人事件」作品紹介 / 英語版Wikipedia「Philip MacDonald」 / 書評サイト複数)

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書誌情報

出版社
東京創元社 / 創元推理文庫
原書刊行年
1930
邦訳刊行年
2008
ISBN-13
9784488171049
系譜
黄金期英国古典