review notes
ミステリーとしての読みどころ
不可能状況の謎解きで知られるカーが、開けた屋外を舞台に挑んだ本格ミステリです。
物語は、社交的なテニスの試合が雷雨で中断されたあとに始まります。雨上がりのクレーコートの中央で、男が絞殺死体となって発見される。柔らかく濡れた土の上に残る足跡は、被害者自身がコートへ向かったものだけ――誰がどうやって、という不可解な状況にギデオン・フェル博士が向き合います。
1939年発表のフェル博士もので、創元推理文庫の旧訳題は『テニスコートの謎』でした。怪奇趣味で名高いカーですが、本作は超自然の道具立てを排し、雨で一面まっさらになったコートという舞台設定そのものを謎の核に据えた一作として知られています。
(出典: 英語版Wikipedia "The Problem of the Wire Cage" / Wikipedia「テニスコートの殺人」)
❦ ❦ ❦